「 なに その格好 ホームレスの おじさん みたい・・ 」
M51パーカーを羽織って
猫の捜索に出かけようとしたら
妻に言われました。
私が、M51パーカーを羽織っても
織田 裕二(踊る大捜査線)には見えない ということです。
若い頃(20代の頃)、
時折、織田裕二に似てるって、言われたんですけどね・・。
(髪型もそんな感じでしたし)
ま、20年も経てば、誰でも容貌が変わり別人みたいになりますから・・。
そんな話はともかくとして
M51パーカーは、ベランダにおける喫煙用の防寒着です。
いくら 寒い 寒い と窮状を訴えても、
「 だったら 煙草 やめれば! 」
の一言で終わってしまいますので、
米軍放出品のコートにくるまって煙草吸ってます。
猫にとっても見覚えのある服だと思われますので、あえて着て行くことにしました。
( 当日は20℃近い気温だったので、ミスマッチ&周囲から浮いていましたが・・ )

手がかりは、泥棒草&ナンテンの木。
どら猫の奴は、いつも体中に草をいっぱい付けてやってきます。
いつも付けているのが、泥棒草(コセンダングサ)。
それから、いちどだけ、頭に真っ赤なナンテンの実を付けてきました。
( またオス猫と戦って怪我したのか・・ )
一瞬、血に見えて、心臓が凍りつきましたが、
よく見るとナンテンの実だったというわけです。
僅かな手がかりですが、
南側・半径500メートル圏内&泥棒草の生えている場所、
それからナンテンの木をさがして
あてもなく歩きました。

結局、表通りに猫の姿などなく、空振りに終わりました・・。
「 あれは そんな簡単に死ぬような猫じゃないから・・ 」
「 頭から血を流していた時も死ななかったし・・ 」
「 どこか いいとこ 見つかったんじゃないの? 」
等、
妻がなぐさめてくれました。
頭から血を流していた時とは、オス猫と戦って深手を負った時のことを言っています。

・・・この日、
捜索からもどると そのままベランダへ行き煙草を吸いました。
キャンプ用チェアーにもたれて煙草を吸っていると、もさもさと毛皮が動くのが目の端に映りました。
使い古したモップみたいな毛皮&見覚えのある模様。
( ・・・ま、まさか )
ベランダに平行している隣家の塀は、やや低い位置になりますので、キャンプ用チェアーにもたれると見えません。
私は、すぐに立ち上がりましたが、すでに、毛皮は通過していました。
ベランダから身を乗り出して見ると、あの どら猫 のお尻と尻尾が見えました。
今、まさに、視界から消えて行く瞬間でした。
「 ぶーちゃん! ぶーちゃん! 」
私が叫ぶと、猫がふりかえりました。
ふりかえった後、視界から消えましたが、塀の上で反転して すたすた 小走りで戻ってきました。
私は慌てて煙草をもみ消して灰皿に捨てると、ベランダのガラス戸をあけました。
私の後について、どら猫が入ってきます。

この場所を追われてからは、ベランダにエサを置いても、
周囲を警戒して&時にはひどく怯えて、エサが食べられなくなってしまいました。
仕方なく試しに 家の中にエサの入ったお皿を置いたところ、おそる おそる入ってきて食べるようになりました。
家の中は、オス猫のテリトリーではなく、やはり、人間の支配地域なのでしょう。
仕方なく家の中で食べているだけなので、けっして、私になついている訳ではありません。
近くに私がいると絶対に食べようとしません。
なので、
エサを出した後は、少なくとも3メートルくらい猫から離れるようにしています。

「 ぶーちゃん 生きていたの? 」 どら猫の姿を認めると、妻が話しかけました。
どら猫の奴、 そんなこと 見れば わかるだろ と言わんばかりの ふてぶてしい態度。
ま、あいかわらず元気だ ということです。
しかし、猫缶1個 食べると、すぐに帰ってしまいました。
どら猫の食欲は波があるのですが、多い時は、鶏肉約250グラム + 猫缶3個( 70グラム×3 )それに刺身少々。
このくらい食べていました。
もちろん、一度に出している訳ではありません。
小出しにしているのですが、基本的に 腹いっぱい食べないと帰らない猫 なのです。
・・・以前、こんなことがありました。
深夜、私が泥酔して帰ると、どら猫がやってきました。
覚束ない手つきで、鶏肉を猫用ひとくちサイズに切って皿にのせ、
( さすがに包丁は無理なのでキッチンバサミを使いました )
それから、猫缶を1個、別の皿にあけて猫に差し出しました。
どら猫の奴、 おかわりに 次ぐ おかわり。
千鳥足で必死にエサを運んでいると、さらに、アルコールがまわってきました。
ついに、私は力尽きて、猫缶を1個 握り締めたまま寝込んでしまいました・・。
・・・そして
あまりの 寒さ で目がさめました。
( 真冬&ベランダ開けっ放しですから・・ )
時計を見ると、2時間くらい経過していました。
( ・・・さすがに、猫は もう 帰った だろう )
そう思いながら、部屋の中を見渡すと、
どら猫の奴、 エアコンの温風がいちばん当たる場所でうずくまって 居ました!
( ・・・ま、まだ居たのかっ )
猫と目が合うと、
その手に持っている 食いモン 早く出せっ!
といった表情で睨まれました。
「 わ、わかった ・・い、今 出すから 」
そう言って、猫缶を皿にあけて出すと どら猫の奴 ばくばく食べて完食。
食ったら もう 人間なんかに用はない と言わんばかりの態度で さっさと 帰りました。
このように、お腹がいっぱいになると すぐに帰るのですが、
食べ物が足りないと、いつまでも 居座り続ける猫なのです。
ですから、猫缶1個 で帰るのは珍しい というか 初めてですね。
やはり、どこか エサの豊富な いい場所 が見つかったのかも知れませんね。
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- 2014/03/31(月) 20:10:28|
- 猫ぶろぐ
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