ATF製を撮影用に調達しました。
2011年~2012年頃、
ATFは、HBT作業服を販売していました。
"Texled"と呼ばれる自社製品(米国製)です。
ぺらぺらの薄地の安物とは違う
安いのが欲しいなら 生地の薄い アジア製を買えばいい
みたいな
例によって例の如し の商品説明で販売されていました。
名指しは避けていますが、アジア製とは、中国、インド、パキスタン製のことで、ドイツ軍のレプリカ被服類に関しては中国製を指していると思われます。
当時、この商品説明を見た私は、さぞATF製/HBT作業服は素晴らしい製品なんだろうなって 思いましたよ。
販売が終了してから、だいぶ月日が経ちましたが、最近、廉価版が再販されました。
ウェブサイトの商品説明を見ると、
These are not sold by any other vendors,
「 他店での販売はない 」 との記述があります。
ATFのウェブサイトには生産国の記載はありませんが、購入したHBT作業服のタグには ATF LLC Made in China の印字がありますので、中国に発注して作らせたオリジナル商品で間違いないでしょう。
and this particular uniform was made using our "Texled" patterns from 2011-2012.
「 以前販売していた"Texled"を元にして作った 」
それから、
The fabric is the correct weight,
という記述がありますが、
コットン生地の厚さは、オンス(重量)で示しますので、「 生地の厚さは正確である 」 という意味になるかと。
ラベルには、リネン(麻)55% コットン45% の表記があります。
2006年頃にサムズミリタリ屋さんが販売したHBT作業服【サムズ製】と比べると、ATF製は厚地でごわごわした手ざわりの生地です。
つまり、
かつての米国製・高級品が、 安くなって甦った ということです。
"Texled"と比べたら、本当に 激安! ですから。
今は もう 日本に限らず 高い軍服 買う人 少ないのでしょう。
中国製の価格に慣れてしまうと、その値段が当たり前というか 普通 になってしまいますので・・。
素晴らしい HBT作業服が もの凄く安い値段で買えて 大満足なのか?
という話になりますが、
ATFから届いた軍服を手にとった時、
ぐえ~
思わず声が出ました。
とても着丈の長い服でした。
まるで女の子のスカートみたいです (>_<)
なんで こうなるのか?
なってしまうのか?
やはり、こういう型紙の服が人気なんだろうな・・・。
としか考えられません。
購入層(米国人)向けに作っているのではないでしょうか。
恰幅の良い男性、それも お腹が出ているような人向けではないか? と思われます。
体型がカバーできて、それでいて見栄えの良い軍服となると こういう型紙になるのでしょう。
着丈が短くてタイトな服だと、お腹が ぱんぱんに 膨らんでいるように見えますが、着丈が長くて ゆったり目の服だと、お腹が出ていても、そんなに目立たない。
ATFはウェブサイトに実物品の画像を載せていますし、実物を知らない筈ありませんから、意図的に そういう服 を作っているのだと思います。
商売ですから、米国で売れない服を作っても仕方がない というか 米国で売れなかったら死活問題ですから・・。
個人的には、昔のサムズ製の方がカッコ良かったと思います。
それから、
送料100.50ドル請求されました!
ウェブサイトから購入手続きをして、送料100.50ドルの表示でした。
ぐぇ~
送料 値上げ になったのか?
相変わらずATF 送料高い とうか 高すぎ!
渋々注文したのですが、後から正確な送料(実際にかかった送料)の連絡が来ました。
ATFによる返金手続きがあり、カード決済の際、6,712円返金されました。
こういう部分が アメリカっぽい というか誠実なんですね。
イギリスなら そんなことしないショップが大半だと思います。
なんだかんだ AT THE FRONT/米国ATFは、真面目な店だと思いましたよ。
・・・送料の話はともかくとして
着丈の長い、スカートみたいな軍服を撮影に使うのか? という話になりますが、
いや、いや、 いくら なんでも無理ですね。
視覚的に酷すぎますから。
私がWW2イベントで着るなら、このままの方が見栄えが良いと思いますが、コミケに出す女性モデル着用の写真集だと見苦しい という話です。
( 着丈 短くするしかないな・・。)
大胆に着丈を詰めれば、ポケットが切れる もしくは 無くなります。
ご存じのように HBT作業服のポケット位置は第5ボタンよりも下になりますから。
( な、なにか 改造例ないのかな・・。)
必死で探しました。
ドイツ軍をやっている方なら 誰でも いちどは見る 何度でも見る 不朽のウェブサイト『 STEINER WW.II ドイツ軍 軍装品 武器類 』 の 「 被服類展示分室/陸軍の作業着 」 の中に 【改造例 えっさい氏コレクション】が掲載されていました。
えっさい氏とは、コスプレ評論家の
牛島えっさい氏のことだと思われます。
ポケットを移動して、このくらい着丈を詰めれば、何とかなる と思いました。
しかし、
掲載されているのは、陸軍・装甲科の改造例であり、武装SS 第7山岳師団ではありません。
Prinz Eugen師団における こういった改造例を見つけなければなりません。
Book PRINZ EUGEN – 7TH SS VOLUNTEER MOUNTAIN DIVISION Page 91 PhotoPRINZ EUGEN – 7TH SS VOLUNTEER MOUNTAIN DIVISION
P91に掲載されている写真です。
SSルーン襟章を付けていますが、1943年・SCHWARZ作戦時に撮影された 7SSの山岳猟兵です。
ポケットの上端が、第4ボタンと第5ボタンの間くらいなので、改造服だと思われます。
この写真のHBT作業服を再現することにしました。
Made by At The Front上記掲載画像の赤ラインの位置までポケットを移動させ、
着丈を ばっさり 切り詰めるよう洋服屋さんに依頼しました。
第3ボタンと第4ボタンの間に、ポケットの上端がくるようにすれば、ポケットのリサイズ整形無しで行ける!
との連絡が洋服屋さんからありましたが、
それではファンタジー服になってしまいますので、割増料金を支払って 若干、ポケットのリサイズを行いました。
それから、
袖幅の調整も行いました。
過去の経験から、これは重要な部分です。
( あくまでも撮影用の話になりますが )
袖幅を細くすると違和感なく普通に見れるようになりますが、そのままだと不格好です。
補正料金は、ATF製HBT作業服が 約3着 買える値段になりました。
こういうカスタムをやったことがない人は、 なんで そんな値段するんだ! と驚く人が多いのですが、
ちゃんとした洋服屋さん&腕のいい職人さんに依頼してカスタム服を仕上げるとなると、 どうしても このくらいのお金が必要になります。
お金をかけた割には
特別、見栄えの良い服には見えないかも知れませんが、
こういう静止画において
まぁまぁ普通に見れる服を目標にしています。
こんな感じで
時間とお金が意味もなく消えましたが、
なんとか夏季野戦服の調達が終わりました。
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テーマ:ミリタリー - ジャンル:趣味・実用
- 2019/03/29(金) 12:17:07|
- Reed Green Drill Tunic
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